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こころの法話集066

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お話066

家族同意なくば不可

春江町千歩寺・順教寺前住職 中臣徳恵

献体希望

私は誕生日には、前々から遺言状を認めることにしています。その一項目に、必ず遺体を解剖に献じてほしいと記してありますが、それを具体的に手続きをせねばなりません。
献体については、本人自身の希望よりも、家族の同意が絶対に必要であります。自分としては「親鸞聖人が、わが遺体は加茂川の魚に与うべし」と申されたと伝えられているとおり、往生成仏のあと、なんらわが体に執着はないのはもちろんですが、医学のために献納させて、世のためになるのなら、こんなありがたいことはありません。
八十余年間も、多くの方々のおかげを受けて生かされてきた報恩のためになるのなら、本当に幸福であります。
しかし、本人の意志がどんなに固くとも、家族たちの同意がなくては願望は成就出来ないのであります。その方法について、北陸地方には「しらゆりの会の規則あり、正しい医学教育のため、立派な医師が巣立つことを願い、生命の尊厳を若き医師が習得し」とあり、特にわが福井医科大学においては、切実な課題であり、「学生二人に一体の遺体がどうしても必要」「遺体なくしても葬儀は出来る」「お骨は返してもらえる」「学生によって丁重な扱いを受ける」等々。

お話066

通夜、葬式を終えて、後に、大学へ遺体を提供し、時間、場所、方法などは遺族の希望に添い、外葬場の代りに大学に献納して、二年ほど火葬が延びることになるとのこと。現在、わが国の献体篤志団体は四十四、登録数四万一千人ほど、献体者は約六千人、年間五千体を必要とし、一層の増加が望まれ、目下法制化も準備されているとのことであります。私は家族たちの同意を既にうけてあり、これから手続きを整えたいと思っています。

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