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こころの法話集070

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お話070

欲望にも節度が大切

福井市田原二丁目・法円寺住職 細江乗爾

当たり前との戦い

私たちの毎日の生活を、ちょっと見方を変えて眺めて見ますと、その姿につくづく考えさせられるものが浮かんでくるものです。見方を変えるということは仏の見方、仏教の見方ということですが、毎日の当たり前のことですが、極めて違って見えるものです。
ご商売をなさっていらっしゃる方もにこにこと利益を伸ばすことに努力され、また漁業の方は収穫を多くなさろうと懸命でありましょう。仏はその当たり前の人生生活の中に、当たり前だと思う心の恐ろしさを、物の見方を変えて見ることによって、気付くようにと示されているのでございます。
人間の頭の中は、欲でいっぱいです。しかも、外の人のことは「私は知りません」、「無関係でございます」と考え、また自分に関係のないことは見向きもしません。それでいながら、自分自身は少しも恥ずかしいとも思わないのです。これが私であり、みなさんではないでしょうか。

お話070

ところが、その上、人間というものは困ったもので、物や金に対して、飽くことのない欲望をもっているばかりでなく、その外にも数しれない欲情をも持っているのです。男の、女の欲情、飲み食いの欲情、権勢に対する欲望、どれもこれも厄介な大物ばかりで、なかなか節度を守ることが難しいものばかりです。
すぐにむさぼりの心がむくむくと頭をもたげてくるのでございます。このように、人生生活の当たり前のことを、当たり前と見ない見方をし、また、当たり前ではなかったと気付かさせて下さるのが仏道というものでしょう。

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