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こころの法話集071

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お話071

一日をさわやか心で

春江町千歩寺・順教寺前住職 中臣徳恵

空の茜色のごとく

“さし昇る朝日の如くさわやかにもたまほしきは心なりけり”これは明治天皇のお作のうたと伝えられています。夜明けの東の空が、茜(あかね)色に真っ赤になる時、雲は紫色に今日の太陽が昇らんとする、その大空には合掌せずにおれません。今日一日、このさわやかな心でありたい。
夏はセミが鳴き出し、小鳥が飛び交い、秋は虫が力をこめて鳴いています。山の端から少しずつ、大きな光のすがたが現れる時、ぐんぐんと光は四方を照らす。わが心の奥底から不思議な力がわいてきて、その時、写経を、写仏像を、また俳句や短歌が生まれ、今日をつくり出す喜びの朝です。
夕方の連峰は、茜色に染められ、一日の営みを結んで、鳥はねぐらに戻り、落日のあとの妙(たえ)なる大地の音を秘めて、春の夕日はことに美しい。「彼岸の中日、お日さまはちょうど真西のご浄土へお入りなされるお話を、今日はお寺で聞きました」と、日曜学校の子供さんたちは歌います。

お話071

観無量寿教に「皆日没を見よ、まさに想念をおこし、正座西向して、あきらかに日を観(かん)ずべし、心をして堅住にして専想不移ならしめ、日の没せんとして鼓(つつみ)を懸(か)けたる如くなるを見よ」とあります。わが心のふるさと、大悲の如来のいますご浄土を拝まずにはおれません。たんに日の昇り、夕に日の落ちるその時の大空の茜色、何と尊いことではありませんか。

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