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こころの法話集073

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お話073

先祖から命の源探る

福井西別院輪番 土基謙教

お盆にちなんで㊤

「八月はお盆の季節である」と言ってもよいかと思います。関東地方では七月に行われますが、日本全国では、やはり八月十五日を中心にお盆の行事が行われていることが多いようです。
お盆とは、孟蘭盆(うらぼん)と、梵(ぼん)語をそのまま音字にしたもので、倒懸(けん)という意味をもっています。倒懸とは、逆さにつるされるということで、死者の苦しみは、逆さづりにされているような苦しみであることを表すのが、もとの意味でしょう。
しかし、日本の仏教、特に鎌倉時代以降の仏教では、今、現にここに生きている人間の苦しみをどう解決するかということが、根本的な問題でしたから、死者に対する追善供養の意味はなくなり、私たちのご先祖を偲(しの)ぶということが中心になりました。

お話073

生命が終わって、仏の国に還(かえ)られた方々を通じて、現にここに生きている私の生命の源を探ることが、先祖を偲ぶことでありましょう。
いま私は、人間としての苦脳のなかにありながら、それに気づくことなく、日々をすごしてしまっているのではないでしょうか。真実を見ることができない故に、私のほんとうの姿を知ることがないのでしょう。
仏さまの智慧(ちえ)は、そのような私に、ありのままの姿を知らせて下さり、同時にその苦しみを解決する方法を与えて下さいます。
親鸞聖人は、ご和讃に「生死の苦海ほとりなし、ひさしくしづめるわれらをば、弥陀弘誓のふねのみぞ、のせて必ずわたしける」と示して下さいました。

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