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こころの法話集085

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お話085

念仏にご利益求めず

清水町島寺・浄福寺住職 藤井信哲

心を安んじて⑥

念仏は私に何の利益をもたらすのでしょうか。つまり利益があるなら念仏してもよいと考え勝ちでありますが、み仏のお慈悲をよろこぶお念仏なのであって、ご利益を求めるためのお念仏ではありません。わが名をよべのみ仏の仰せを信じ、仰せのままにお念仏をとなえるのです。
世間でいう救いは、自分が求めているものが与えられたときのことをいうのです。求めたものが得られない苦しみは四苦八苦の一つの求不得苦であり、入学や就職のとき失敗すべきところを合格することが救いと思う考え方があるようです。
しかし浄土真宗の救いは自分の求めたものが与えられたり自分の思いが満たされることをいうのではありません。病気や災いをお祈りによって除いてもらうものでもなく、自分の力が弱くていいことができないから、仏の力で成功させてもらうことを願うものでもありません。私がもっているすべての罪を、仏のお徳に転じかえられて、すべての苦しみのもとを抜きとられてしまうことを救いといいます。

お話085

死ねばお浄土に住生して成仏して、真実の救いをいただいたことになるのですが、いま阿弥陀さまの御本願により、住生が定まっていることに、心を安んじて日ぐらしができるところに、いまの救いがあります。農薬をつかって虫を殺さなくては生きていけない私の罪をゆるしていただけるのではなく、その罪深い私であればこそ、救わずにはおかないというみ仏のお慈悲に心安んじるのであります。

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