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こころの法話集086

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お話086

頼れるものなき人生

清水町島寺・浄福寺住職 藤井信哲

念仏のみぞまことなり⑦

みなさんは毎日何を頼りに生きておいでになりますか。この人生の日ぐらしを憂き世といい、憂いの連続とみる言葉があります。もっとも浮世と書いて、あてもなく海に漂う小船のごとき人生との見方もあります。
酒が楽しみで生きているという人があります。酒は憂いを払う玉掃木(たまほうき)という言葉があるくらいです。また金が頼りという寄るべき女一人の人生という生き方もあるようです。地獄の沙汰(さた)も金次第といいますが、金が災いのもとで、世間の争いの多くは金を巡っての欲が引き起こしています。
愛がすべてという生き方もありますが、人間相互の愛では裏切られて泣く場合も多く、テレビで見るドラマは、酒と金と愛の葛藤(かっとう)です。それは笑い、悲しみ、泣きながらの人生であります。親子、兄弟の間柄ですら頼りにならないのが人間の悲しい現実です。

お話086

「よろずのこと、みなもってそらごと、たわごと、まことあることなきに、念仏のみぞまことにておわします」は親鸞聖人のお言葉です。阿弥陀如来の必ず救うのお誓いは、なかなか渡りかねる海のごとき人生を渡ることができる船であり、手探りの闇(やみ)のような迷いの人生を導いて下さる光明であるともお示しになっています。

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