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こころの法話集117

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お話117

お念仏で我執に接近

芦原町轟木・浄光寺若院 高木正之

私の心の姿に気付く

家の前にあるもみじが散ってしまいました。あんなに紅葉できれいだったのが、今ではうそのようです。私たちの人生も同じことで、いずれは散っていくものです。思えば、私たちの一生とは長いようで、短いものです。その間に楽しいこと、喜ばしいこと、悲しいことがある毎日です。
ある老人がしみじみと言っていましたが、「人生ふり返ったら、苦しいことだけが思い出される」と。このことが私の心に深く印象に残っています。人生は苦しい方が多いのです。お釈迦様は「四苦八苦」とお説きになられ、人生生きるには、苦の連続であると言われております。この苦を考えますと、結局は何事も私の思い通りにならない苦であります。この私の思い通りにしたい心が我執なのです。

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人間の心の奥はこの我執に満ちあふれています。おおげさに言えば、私を中心に地球が回っているようにさえ思ってしまうのです。お念仏の心とは、おれがおれがではなく、おかげさまでと手を合わせていく世界であり、私の我執に気付かせていただく智慧(え)であります。このお念仏の心こそ、この苦しい人生を渡る船なのであります。

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