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こころの法話集132

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お話132

文化の祖の教え 大切

春江町千歩寺・順教寺前住職 中臣徳恵

現代日本と聖徳太子の精神

現代日本は、太平洋戦争における戦没者二百万、軍属百万、空爆原爆死者等八十万、中国はじめ東南アジアあるいはアメリカその他を合わせると、千数百万にも及ぶ尊い生命の犠牲によって、平和が再来したと申されます。
終戦以来、四十年にわたるわが日本人が苦難に立ち上がり、多くの努力によって、今や世界有数の経済大国となり、物質文明の伸長、科学技術の革新によって、物質の豊富、生活の膨大、ニューメディアに至るまでみぞうの様相と化しました。
ところが、人間性すなわち精神面に至っては、憂うべきことは寒心にたえません。したがって、この心の問題が二十一世紀に向かって強く要望されることは当然のことであります。
経典には、精神面の五濁(じょく)ということがあり、(一)却濁-戦争の難、闘争心の激烈、(二)見濁-因果の道理を顧みず、いたずらに安逸、怠惰に流れ、真実を聞こうとしない(三)衆生濁-人間相互の不和、家庭、社会の不和、あらゆる犯罪の横行(四)煩悩濁-愛欲、腹だち、ストレス等によって心身の不調による疾患の不安(五)命濁-環境の縁によって交通事故、騒音、汚水等々生命の喪失。

お話132

これらの五つの不安にどう対処すべきか。わが国の文化の祖、聖徳太子の示された「和を以て貴し」と、「驚く三宝を敬え」の教えに従い、工芸、建築、染織、殖産、美術あらゆる日本文化の祖として、ことに親鸞聖人が生活の規範とせられた太子のご精神を仰ぐべきであります。

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