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こころの法話集134

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お話134

生涯通じ和讃2百首

春江町千歩寺・順教寺前住職 中臣徳恵

聖徳太子と親鷺聖人

親鸞聖人が聖徳太子を讃仰されたのは十九歳。比叡のお山で心の底にみなぎる煩悩を絶ち切る事能(あた)わないので、磯長(しなが)御廟(ごびょう)に参られ、二十九歳のとき、京都六角堂の観音に参って、迷いのもとの煩悩の解決を願われました。
磯長の御廟は太子の御墓所であり、六角堂の観音のお生まれ代わりが聖徳太子であるとされたからでした。その太子さまのお告げによって、法然上人の吉水(よしみづ)で、他力回向の本願力のお念仏によって救われるとの一大光明に到達。それから六年間、吉水へ歩みを運び、教えを深められ、一生涯、正信念仏の大道に生かされたのであります。晩年まで聖徳太子の御恩を深く心に刻まれ、数多くの御和讃をもって讃仰せられました。
「弥陀の本願信ずべし
本願信ずるひとはみな
摂取不捨の利益にて
無上覚をさとるべし」
を始め、「皇太子聖徳奉讃十一首」その他あわせて二百首にも及んでの御作であります。

お話134

「救世(くせ)観音大菩薩
聖徳皇と示現(じげん)して
多々(たた)のごとくすてずして
阿摩(あま)のごとくにそひたもう」
また「奉讃くまなくこのむべし」など聖徳太子のおかげあればこそお浄土へ往(い)き、また還(かえ)ることができるとのおよろこびを信じ讃仰しつづけられたのでありました。

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