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こころの法話集140

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お話140

教えを自己の血肉に

福井市上莇生田町・安楽寺住職 佐々木俊雄

伝灯

藤原頼通が建てた宇治の平等院には、鳳團堂という優雅で華麗なみ堂があります。み堂の中は、正面にやさしいお姿の阿弥陀如来がおわしまし、周りの壁には、多くの菩薩方が音楽を奏でて、仏をたたえ、また、扉には如来のおでましのもようが描かれています。まさに極楽そのもののすがたを拝することができます。それもそのはず、このみ堂は、如来の浄土をこの世に現出しているのであります。しかし、これはあくまでも貴族のものでありまして、庶民には全く無縁のものでありました。
このみ堂にお参りして、そのことを思うとき、私は親鸞聖人のご恩徳を深く拝さずにはおれないのであります。聖人は大変なご苦労をされて、み教えを私どものもとにお運び下さったのであります。
聖人は私どものような身が、仏の光を浴びて救われていくさまを、身をもって示されたのであります。

お話140

さて、どこのお家へ参りましても、お仏壇の中には手あかですっかり汚れ、全く古びているお聖教が必ずございます。これは皆さんのお父さんやおじいさんらが忙しい野良仕事の中で、朝な夕な敬けんなおつとめをなさったあかしなのであります。浄土真宗のおみのりが、私どもの周囲にあるのは、このご先祖の日々の営みのお陰でもあります。聖人が、「遠く宿縁を慶べ」と申されます意味が、そこにもあるのであります。み教えは力づくではなく、自然の生活の中に溶け込み、血となり肉となって伝えられるものなのであります。私にはまた、真実のみ教えの伝灯の責務があるです。

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