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こころの法話集149

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お話149

「法楽楽」の楽しみを

福井市田原二丁目・法円寺住職 細江乗爾

幸福の原点

人は、いろいろな願いや欲望を追い求める日暮らしをしています。そして、その願いや欲望が満たされたら、幸せな人生であると思い、満たされなければ、不幸せな人生だと考えがちでございます。では、幸せって、一体どういうことなのでしょうか。
仏教では、幸福について、どう教えているのでしょうか。経典を見ますと「不幸せ」と「幸せ」を「苦」と「楽」という言葉で表している場合が多いようです。「禍」「福」という言い表し方もありますが、仏教では自分の受け取る感じを重く考えますから、自分の心や身に受け止めていくため「苦」「楽」という表し方が多くなるのでしょう。
その「楽」ということについて、今から千五百年ほど前、中国に出られた「曇らん大師」といわれる方は、「外楽」「内楽」「法楽楽」と三つに分けて味わっておられます。「外楽」というのは、おいしい物を食べるとか、きれいな着物を着るとか、立派な家に住むとかの、外の楽しみでしょう。これにおぼれますと、「気ままな生き方」になりやすいでしょう。

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また「内楽」とは、精神的な楽しみ、学問や芸術、文学などと理解しても良いでしょう。しかし、ここでは「自分だけ楽しめば良い」という落し穴に気をつけねばなりません。
また、「法楽楽」というのは、どのような事が起こっても「ようこそ気づかせてくれました。ありがとう」と感じとっていける所の、仏の心にはからわれる楽しみでしょう。

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