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こころの法話集173

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お話173

煩わしさのない幸せ

大野市伏石・常興寺住職 巌教也

人間に生まれた尊さを守ろう

あるお寺の聞法会で、私はこんなお話を聞きました。
「仏教がわかって得をしたと思うことの一つに、他のいろんな神さんや仏さんを頼まんでもよいということがあります。仏教が分からないと、世間中の神さんや仏さんに惑わされて、たたりやのろいに恐ろしくなって、なんでも拝んで歩かんならんようになります。なんとも煩わしいことではありませんか。そんな煩わしさから逃れたことが、まず幸せなことだと思います。これはばかにならん幸せといえましょう…」
近ごろは神さんも仏さんも忙しくなって、関西では交通専門の神社ができ、関東では飛行機専門の不動さんが日航機の墜落事故以来繁盛されているようで、お守りの通信販売もあるようです。

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ところで世の中には、人間の欲の数だけ「お札」や「お守り」があるようですが、たとえば、人間が年をとるというような、「時間を止めるお札」だけは、どこのお宮さんでも、売ってはいないということです。
まず私たち人間にとって大事な「お守り」は、一人ひとりが「人間に生まれた尊さを自分で守る」ことではないでしょうか。

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