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こころの法話集187

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お話187

他人ごとでなく真剣に

坂井町御油田・演仙寺前住職 多田淳政

よく聞くこと-

私たちの目には、いつもものが見えています。また耳にはいつも音が聞こえています。
しかし、見たもの、聞いた音も、ほとんどおぼえていませんね。それは、ただ見えたり聞こえたりしているだけで、真剣に見、真剣に聞いてはいないからでありましょう。このごろは世の中が進歩して、ラジオやテレビなどで次から次へと、いろんなことが見えたり聞こえたりします。そのため、何でも大ように見流し、聞き流しする傾向があるのではないでしょうか。真剣にものを見、真剣にものを聞く態度が失われているように思われます。
仏法のお話もそうですね。たとえ法座の席へ参っても、他人事のような気持ちで聞いて、この私の人生の一大事である問題を、真剣に聞く心がうすらいでいるのではないでしょうか。それでは、何回聞いても、私の身につかないのです。
親鸞聖人のご和讃(さん)の中に
善知識にあうことも
おしうることもまたかたし
よくきくともかたければ
信ずることもなおかたし
と仰せになっています。

お話187

よく聞くこと、真剣に聞くということは、自分自身の問題として聞くことでありましょう。
何にも当てにならないこの世の中、苦悩のみちみちているこの世の中で、あさましい心をもって日々を送っているこの私。この私をこそ救わんがために、いつも呼びかけていて下さる仏さまのお声を、私自身へのお呼びかけとして、真剣に聞かせていただきたいものであります。

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