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こころの法話集196

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お話196

他人を愛せる心を持つ

坂井町下兵庫・丸岡高校教諭 森瀬高明

真の美しさとは

「きれい好き」は別に悪いことではありません。手を洗う、口をすすぐ、常に下着を清潔に保つ。いずれも生活習慣としては大変結構なことだと思います。「朕(しつけ)」という字は、体をきれいにする意味で始まっているのを見てもわかります。しかし私たちは、形だけのきれい好きが世の中にまかり通っていることを、しばしば見聞きいたします。
汚れは洗えば落ちるという安易な考え方、「洗い」という行為があるだけで、直ちに「きれい」になってしまうような錯覚に陥っている場合が多いのではないでしょうか。きつい汚れになると、簡単に洗うだけでは決して落ちることはないはずです。
体の清潔を保つ目的は、体を清潔にすることによって、すがすがしい「心」になることにあります。案外私たちには、このことを忘れているのではないでしょうか。見かけだけのきれい好きが度を越すと、人目につく所だけを装うということになりかねません。化粧品会社の宣伝もかねて、メーキャップの実演がデパートのコーナーなどで行なわれています。十歳も若く見せる方法などと宣伝されると、ついその魅力にとりつかれがちです。

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しかし、本当に「美しい姿」は、自分を慈しむ以上に他人を愛することができる心」が、顔に表れて発揮する「慈悲の美」なのです。一ヵ月ふろに入らなくても、ひとたび入浴するときれいになりますが、「心の垢(あか)」はいくら洗っても落ちないものだということを忘れてはならないと思います。

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