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こころの法話集245

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お話245

「ご院さん」と坊主頭

清水町島寺・浄福寺住職 藤井信哲

お寺の住職のことを浄土真宗では「ご院さん」と一般に呼んでいます。ご院主さんの略称です。地方によってはお住持さん(おじゅっさん)と呼ぶところもあります。「先生」と呼ぶこともあります。江戸時代の寺小屋の名残りとする説があります。しかし童謡にある「山寺の和尚(おしよう)さんがまりはつきたしまりはなし」にある「和尚さん」とは真宗ではいいません。
ご住職の息子さん(後継住職)の場合は「若院さん」「若先生」「若さん」といって区別して呼びます。浄土真宗は宗祖の親鸞聖人いらい肉食妻帯の伝統があり、お寺に奥さんがおいでです。「坊守(ぼうもり)」といいます。お寺(坊)を守るために必要な存在です。「ご新さん(ご新造さんの略)、奥さん」などと呼ばれています。
坊主という言葉は、坊は僧房でありその主なので房主とも書きましたが、最近は不快用語として新聞でも僧職、僧りょ、お坊さんと書くことになっています。悪いことをするおわびのしるしとして「坊主になれ」と頭を丸め、ざんげの形としました。僧形で悪いことをする人をくそ坊主などと憎悪しました。「桑の木は坊主にされて芥の花」(一茶)-頭に毛がないことを坊主頭といい、戦前の子供は頭髪を短くしていたので、子供のことを「うちのぼうず」などといいました。

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真宗の僧りょは長髪の人が多くなりました。僧りょとなるとき得度式があり、必ず髪をそります。
髪は愛欲や未練の象徴とされてきました。お釈迦さまが城を出て修行に入られたとき、髪をきられたことにならったもの。もっとも浄土真宗は出家の教えではなく、在家仏教です。
僧りょも道場坊(道場世話方)から、発展していることもあり、得度式以後は髪の長さにとらわれません。

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