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こころの法話集278

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お話278

“自然良能”への意義

春江町千歩寺・順教寺前住職 中臣徳恵

わが生命を維持するには“自然良能”という不思議な能力が与えられています。自ら生きんとする自然な良い能力です。わが身体の頭脳から脚の指先に至るまで、数えきれないほどの身体の部分。すなわち臓器一つひとつがその能力を発揮しながら調和せねばなりません。
あたかも交響楽のごとく、一つひとつの楽器がその音色を出してすべてが調和してこそ、美しいシンホニーがきかれるのであります。
各の身体の部分の心臓、胃、腸などすべての臓器、手の指、脚まで各が相たすけて調和せねばなりません。どこ一ついたんでもお互いにたすけあっています。
そしてこの調和を全うするには、五つの大切なこと、すなわち①快食、まず栄養をとり入れる②不要なものは出す快便③快眠、よく眠ること④快動、からだを動かす、自分に適した運動⑤快心、わが精神の安定、豊かな心。この五つがそろって調和せねばなりません。いわゆる身体の健康と心の健康「健体康心」であります。

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そして特に大切なことは釈尊の教えられた「長息」。炭酸ガスを長く吐き出す、丹田に力を入れての腹式呼吸すれば、自然に生きるための絶対必要の酸素が入ります。私は多年、この丹田呼吸を伴った真向法体操とラジオ体操を日々夜々続けています。そして「童心」「童体」「童顔」に若返る工夫で一日一日が生き生きとしています。
「平生の練習が不可能を可能にする」とのたとえもあり、わたくしどもも弱い体であって、迷いの煩悩充満の心を持つ者も一日でも生命を維持できるよう、そして永遠の悟りへの道を積み重ねて前進して「自然良能」の与えられたはたらきを、意義あらしめるよう努めようではありませんか。

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