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こころの法話集315

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お話315

鮒江市川去町・光明寺住職 山崎良恵

先祖の供養が繁栄に

秋が深まりますと、カキやミカンがたわわに身を結実させますが、これらはみな丹精こめたその心が以心伝心というのでしょうか、植物にも伝わり、すばらしい収穫をもたらすのでしょう。
しかしちょっと考えてみますと、そのためには立派な根と幹と枝葉が必要です。つまり実を支える枝、その枝々を支える幹、幹を支える根、この枝と幹と根がもちつもたれつ、その各の役割を果たしつつ、その植物の生命を一心に支えていることに気づきます。
このことをわれわれに例えば、ご先祖は根、われわれは幹、子孫は枝葉という考え方もできるはずです。年の経過とともにいずれわれわれが根となり、子が幹、孫が枝葉となってわれわれを存在せしめているのです。
「根深ければ枝繁(しげ)し、源遠ければ流れ長し」という言葉があるように、しっか根ざした樹木は立派な幹と枝葉をつけております。そして素晴らしい花や実をつけるのです。
よりよき開花と実りを期待するならば、根を大切にし、肥料を施し、水分とひかりを与えなくてはなりません。つまり根は目に見えない部分ですが、大地にしっかりと張っていなければなりません。根すなわち現在のわれわれを支え守ってくれるご先祖に感謝をし、供養をしなくれはなりません。そうすることが幹であるわれわれや、枝葉である子孫の繁栄につながるはずである。
過去があってのわれわれ、未来あってのわれわれというひとつの直線上に置かれているのですから、よりよき未来のために土壌を整え、よい種をまきはぐむことを心がけたいものです。
家庭の安穏と次のよりよき社会をつくるため、ご先祖への報恩を忘れず、社会の一員として精進したいものです。

上手な長生き十カ条

お話315

ある健康雑誌が「あなたは百歳まで生きたいですか?」というアンケートをしました。回答は「ハイ」と答えた人が六十歳の人の場合ゼロ、七十歳の人で三十%、八十歳の人で約五十%、九十歳の人では全員が百歳まで生きたいと答えたそうです。
これは何を意味するのか、よく考えてみますと、百歳という年齢までにはまだ時間のあるつまり余裕のある人は、無条件では長生きを望まない、つまり健康で楽しく張り合いがあってこそ、長生きをしたいと思うわけです。
これは実は人間として当然のことです。楽しく健康な老後は、ご本人の心構えは当然のこと、周りの人の心遣いと両者相まって実現するものです。ここにも仏の慈悲の精神が生きているのです。
ここでお年寄りが若さや張りを保つ秘けつの十ケ条をあげてみましょう。
一、姿勢よく歩くこと。
二、腹八分目、暴飲暴食は慎みましょう。
三、食事は栄養のバランスをよく保つ。
四、常にマメに動き、体操、運動をなるべく行なう。
五、手の指をよく動かす。編み物や楽器がよい。
六、いろんな知識を吸収し、頭は常に柔軟にする。
七、若々しい服装やおしゃれをし、心の中いるも若々しく保つ。
八、小さくてよいから何か目標を持つ。
九、自分が夢中になれる趣味を持つ。
十、くよくよせず心を開いて話をし、心にゆとりを持つようにする。
以上、十ケ条。言うはやすく行なうは難しですが、やろうと思えば全部できることです。
さあ、健康で楽しく若々しく長生きをしましょう。

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