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こころの法話集360

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法話360

よろこび(三)

東京・元東京大学教授 笠原一男

人生に生まれることの苦しさは、お釈迦様の四苦八苦にもございますが、人間に生まれることの喜びとは、どういうことでございますか?
喜びということは、大小さまざさあると思います。年齢によっても、その時々によっても、たとえば小学校一年生の喜び、これは、おもちゃなどを買ってもらった時が一番でしょうね。
やがて学校へ入った喜び、良い成績を先生からいただいた喜び、しかし大人になってからの喜びというものは、やはり人生の目的をはたし、どうのりこえていったか、苦難をのりこえてはじめて手にした喜び、これが最大だと思う訳ですが、しかし、この人生が楽しいとか苦しいとか、喜びとか悲しみとか、人間に生まれてこなかったらこれらは経験できない訳です。
よく仏教で生まれ難き人間に生まれたという喜び、ありがたき弥陀の本願にめぐりあったことを喜ぶということです。そういう意味で、ほんとうの喜びは、なんと申しましても、喜怒哀楽をわれわれに体験させてくれた、われわれがこの世に人間として生まれ出たということが最大の喜びであると思う。

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