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こころの法話集361

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法話361

よろこび(四)

東京・元東京大学教授 笠原一男

「先生と親鸞聖人との出会いといいますと、どういうことでございましょう」とよく聞かれます。
親鸞聖人との出会いというのは、私にとってみて非常に大きな出会いですが、いきなり親鸞聖人と、出会った訳ではないんです。親鸞聖人を紹介してくれた方がいるんです。これが蓮如上人です。蓮如上人が私の卒業論文でございますが、それが私の最初の本ですけれど、蓮如上人が私にかたりかけたんです。
私を歴史の上で考える場合には、どうしても親鸞聖人を知らなくてはだめだよ。親鸞聖人って方は、鎌倉時代の方です。蓮如上人は戦国です。その間に、二百年、三百年の時間のへだたりがあるので、親鸞聖人にお会いする場合には、めんどくさいなと思いましたが、鎌倉時代の社会、経済、それをすべて知らなかったら蓮如上人をよく理解できない。でも私、思い切って、蓮如上人から親鸞聖人に戻って研究してよかったと思います。
苦しいにつけ楽しいにつけ人生を生きる場合に、絶えず親鸞聖人に問いかけます。どんなことも教えてくれるのが親鸞聖人だと思うんです。
親鸞聖人がお書きになったものが、現在活字になって残っている。あるいは自筆のものが、そっくりそのまま残っている。それを自分の書斎において、いつでも聞きたいときに聞けば、答えてくれるんです。私はそういう意味で、私の数多くの友達の中で、一番長くつきあって、一番すばらしいものを教えてくれた人の一人、これが親鸞聖人だと思います。

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