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こころの法話集373

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法話373

親鸞聖人の心(二)

宮崎・宮崎銀行頭取 井上信一

前日は、母の心についてのべましたが、親鸞聖人の実筆を見ますと、母という漢字を、四角の囲いの中に、点・点・横の一ではなく、子という字を書いています。
子を抱きかかえる母の姿の中に親鸞聖人が、仏の心を感じていたと考えられるのです。母が亡くなっても、母の愛情は、私のそばに生きている。お釈迦様は三千年前、親鸞は七百年前の人ですが、その願いが、私のそばに生きているということが、私たちをささえている大きな柱だと思います。
先日は、甘えということを申しましたが、赤ちゃんが、せいいっぱい母親に甘えるように、私たちは、自分の身にそそがれている母や、仏の愛情に気づきさえすれば、その中ではせいいっぱい手足を伸ばして甘えていいのです。
親鸞の教えは、たいへんきびしい面を持っていますが、だからといって、陰気で堅苦しいものでは、決してありません。肉親を亡くして悲しんでいる人に対して悲、憂いをはらう、酒でもすすめて、なぐさめてあげなさい、とアドバイスしています。
このように、人間味豊かな親鸞でありまして、さて、あなたが、お母様の愛情や親鸞聖人の願いに気づく時には、実は、宇宙のあたたかさにふれているのですね、ですから、お日様の光を、いっぱい目に受けて、背伸びをしてみると、ここにも大切な親鸞聖人の心が感じられるはずです。

挿絵

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