こころの法話集398
法話398
お盆の精神継承を(今日一日の生き方大切に)
福井市松本四丁目・本願寺派福井別院輪番 浅野善乗
今、生命あるはありがたし(一)
おかげさまで今年も無事お盆を迎えられました。限りないお恵みをちょうだいして、ほんとうに幸福なことであります。
先祖・先輩の大きなねがいにはぐくまれ、終生真実を求め、真実を愛し、真実に生き抜かれた親鸞聖人の生き方に学ばれた、大きな親の遺産を恵まれた、一今の自分をみつめたとき、これでよいのだろうか?おぼつかない今日までの歩みが深く反省させられます。
お盆の仏事をご縁に一層聞法に精進させていただき、二度とない私の人生を、力いっぱい強く明るく生き抜かせていただきたいと、ねがわずにはおられません。
日本でのお盆の仏事は千三百年に近い伝統行事として、民族の心に明るさと豊かな人間関係を培ってきました。このようなお盆の仏事が単なる形式的な行事のみで終始せず、その精神を継承してこそ、一度限りの今日一日のほんとうの生き方ではないでしょうか。
一生涯に一度しか通れない今日の道、大丈夫でしょうか、やり直し・歩み直しのでき得ない一期一会です。今日の生命を大切に。
「別れても同じ仏の慈悲の中みなを称えてよびつよばれつ」