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こころの法話集427

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法話427

人々に「大安慰」を(阿弥陀さまは”親さま”)

美山町獺ケ口・正玄寺住職 岩見紀明

おまかせする心(二)一茶の俳句より

「ともかくもあなたまかせの年の暮」
もちろん、一茶の句です。年の暮れを生涯の終わりに置きかえてうたったものでしょう。人生の辛苦の果てに到達したさとりにも似た気持ちを表現したものだと思われます。
真宗では阿弥陀(あなた)さまのことを親さまとお呼びします。父とか母とは表現しないのです。親さまは人間の性別を超えた存在であるからです。親さまは子供には無差別平等です。
大無量寿経には「一切衆生において視(み)そなわすこと自己の若(ごと)くまします」と説かれてありますように、あみださまは、すべての生きとし生きるものを、自分と同一に見ておられるというお言葉です。
親さまがあみださまなら、私たちは愛児であります。親と子の間には、まったく他人のようなへだてはありません。子供が親の胸もと深くいだかれ安らぐ気持ちの中には、性別を超えた安らぎがあるものです。なんの不安もない安心です。
仏典に「荷負群生(かふぐんじょう)」という言葉があります。あみださまはすべての罪業(つみ)を背負ってくださるのです。人間から畏怖(おそれ)や苦悩を除去して、人々に大安慰(だんあんい)を与えてくださるはたらきがあみださまのはたらきなのです。そのはたらきにおまかせします阿弥陀さま、といって一茶は安心しきっているのです。
人間の苦は生老病死に集約されます。医学も哲学も宗教もこの永遠の問題から離れることは出来ません。仏教もまたしかりです。修行も、くいあらためも出来ない凡夫には、大安慰となってくださる阿弥陀(おやさま)におまかせするよりほか道はありません。

挿絵

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