こころの法話集054
お話054
お念仏の心生きる
芦原町轟木・浄光寺 高木正之
”おめでとう”の味わい
祝福を言う時の言葉は、「おめでとう」と言います。これは、ある先生のお話しの中で聞かせていただいた事ですが、「おめでとう」という言葉は、モンゴルの方の言葉で「オミトウ」と言われるのだそうです。このオミトウという言葉は、アミターという言葉が変わった言葉であり、アミターというのは梵(ぼん)語でAmitaと言います。
Amitaとはアミダつまり阿弥陀と書くので、アミターはアミダから来ている言葉で、「おめでとう」は実は、南無阿弥陀仏のお念仏なのです、と言われたことを今でも印象深く記憶しています。
考えてみますと、「おめでとう」という言葉の響きは何か、温かいものを感じます。
結婚式で「おめでとう」と言う祝福の言葉の中には「よかったね、ご両親のおかげでこんなに立派にしていただいて、よかったね」と、この思いは、おかげさまでというお念仏の心が味わわさせていただかれます。
この心こそお念仏に生かされる私の心ではないでしょうか。