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こころの法話集089

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お話089

継続することが力に

春江町千歩寺・順教寺前住職 中臣徳恵

正信念仏の大道をともに住く

私の居室の床の間には、恩師の梅原真隆先生が、かつて来講せられた時、書いて下さった掛け軸がかけられてあります。朝、これを見ては、起床し、夜、これを考えて臥(が)床するならいになっています。その文字は、「吾が一以貫之」-「吾が道は一以て之を貫く」であります。
親鸞聖人は、真実を開顕することに九十年の生涯を貫かれたのであり、蓮如上人はまた、親鸞聖人のあらわされた「真実」すなわち他力の信心を宣布するのに専念されました。一つのことを貫くことは継続すること、継続には苦労が伴い、幾多の障害があることは、すべてにわたって決まりであります。

お話089

道をまもり、道に生きてきた方々は、いずれも幾多の困難を排し継続される方です。継続は力であり、幸であり、命であります。私は幼少から尊い先祖の恩恵により、また多くの師友のおかげで、与えられた吾道(わがみち)こそ、「正信念仏の大道をともに往(い)く」ことであります。私の日々はこの道一つであります。病弱のため、何度も身体を害し、あるいは震災の被害など、八十余年の間には、次から次へと苦難が襲いましたが、護持養育のおかげで、この正信念仏の大道一つを、多くの周辺の方々とともに進ませていただき、いつ終えんになるかわからぬながら、一日一日をよろこび迎え、生きがいあるただ今であります。

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