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こころの法話集153

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お話153

ありのままに生きよ

広島県・東本願寺布教使 野影義彦

ひかりといのち

大勢の人前で話をしたり、また原稿を書いたりする時、あまり相手を意識しますと、何となくぎごちなくなって失敗することがありますね。私は私以上の何ものでもないのですから、ありのままの自分を出せばいいんでしょう。相手もそれを期待しているのではないでしょうか。
私たちの能力や人間性というものは、さりげない日常生活の中で身についていくものです。さて世間では、大きな人間問題に突き当たりますと、一挙にそれを解決しようとして奇跡を神に祈り、また超人的な心境を得て、この世を超えることが宗教だと思う向きが多いようです。
しかし、人生はある一つの大きな問題があって、ある日突然わいて出るようものでもありませんし、煩悩のほかに私はないのですから、信仰によって苦しみが消滅したり、煩悩が無くなっりするものではありません。久遠劫(ごう)より無数に絡みついた煩悩の心こそ私のふるさとですから、極めて日常的な生きざまのままが私のすべてなのです。

お話153

さて、お念仏の教えは、私たちのさりげない煩悩生活の中に温かいひかりといのちを注ぎ、煩悩のままを抱きとって下さるものです。まことの救いとは、自分の力で人間を超えることではなく、人間を超えたみ仏の力に生かされることなのです。これを他力本願といいます。

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