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こころの法話集154

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お話154

鐘の音は仏の呼び声

広島県・東本願寺布教使 野影義彦

ひかりといのち

平家物語の有名な句に、祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、というのがあります。ほかの楽器などでは音(おと)とか音(ね)とかいいますが、ここでは鐘の声となっていますから、お寺の鐘は昔から声として聞かれていたことがよくわかりますね。
梵(ぼん)鐘の梵の字は清らかという意味があります。素直でやわらかで、しかも深く澄んでいて、訴えるような響きを聞いていると、何か不思議な感動を覚えます。私たちはこの鐘の音を、み仏の呼び声として聴くのです。苦しい時でも寂しい時でも心配するな、必ず救うの親心を聴くのです。
仕事を終えて家路を急ぐ道すがら、静かに響く梵鐘の声に耳を傾ける時、一日の疲れもいつしか感謝に変わり、いつでもどこでもみ仏と共に生きる歓(よろこ)びをかみしめながら強く明るく生き抜いた先祖の姿がゆかしくしのばれます。

お話154

さて、私たちの生活を振り返ってみますと、わが身勝手なとげとげしさと、軽薄な感情と打算のとりこになっていますが、折に触れては鐘の声に耳を傾けてごらんなさい。あなたはきっと、素直で豊かな心が与えられるでしょう。なぜなら、鐘の声はみ仏のやるせない、南無阿弥陀仏の呼び声です。いきせぬ阿弥陀如来のひかりといのちの躍動する響きなのです。

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