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こころの法話集208

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お話208

浄土はどこにあるか

坂井町下兵庫・照円寺住職 森瀬高明

十万億土のかなたに

「浄土はどこにありますか」の問いに答えているのが阿弥陀経です。阿弥陀経では次のように答えています。
「ここから西の方、十万億土を過ぎた所に世界がある。これを極楽という…ここでは、阿弥陀仏が私たちにここへ住生するように、今説法し続けて下さっているのだ」と。ここでいう西の方とは、地理上の西ではありません。
「西」とは日没を指しています。「日没」とは、今の私たちの生きている世界を含めた「迷い」の世界です。「十万億土」とは、無限の距離を意味します。また、大切なことは、「すぎて」ということ。つまり「生死の迷いの世界をすっかり越え尽くした所にある世界」を極楽と呼んでいます。
迷っている私たちにとって、「迷っているまま」では、極楽は無限のかなたにあると言っています。ところが、観無量寿経(観経)には、「あまり遠くない所に浄土はある」と説かれています。一体「浄土」は遠いのだろうか、近いのでしょうか。

お話208

釈尊の一弟子が、「世尊のこんな近くでみ教えを聞き、私は世界一幸福者です」と喜んだのに対し、釈尊はこう答えられました。
「私の説いた教えの真実の悟りを聞き得た者は、世界のどこにいようと、何万年後にこの世に生まれようと、大変な幸福者である。その反対に、私の教えの本質をつかめない者は、たとえ私の衣のそでをつかんでいても、生死の迷いの淵から逃れることはできないのだ」と。
阿弥陀如来のお呼び声にあわせてもらった者には、浄土はすぐ近くにあるのです。

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