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こころの法話集244

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お話244

こころの安らぐ御本堂

清水町島寺・浄福寺住職 藤井信哲

真宗のお寺にお参りしたとき座るところは外陣(げじん)と呼ぶ畳敷きの大広間です。仏様をご安置してある場所は内陣です。この内陣と外陣で大部分を占めていますが、外陣がもっとも広い場所です。それは多くの人が聞法できることをねがって建てられたものだからです。真宗のお寺では本堂の一本一本の柱や畳にまでみ法の声がしみこんでいるといわれます。
四国の庄松妙好人がお寺に参って、本堂で疲れたといってごろりと寝転んだので友同行が「み仏の前でつつしみがない」とたしなめたところ「親さまの前じゃ。遠慮はいらん。それともおまえは継子(ままこ)か」と冗談をいったといいます。
み仏の前は心安らぐ場所でもあります。京都の真宗のご本山にお参りすると、参けい者もふだんのときは少なく、若い人よりも中年以上の人が多いのですが、仏前でつつましく合掌する姿ばかりであることに気づきます。観光でなく信仰からの参けいであるからです。

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真宗寺院の本堂では人間の生きるすべてにかかわりをもつみ法が話され、その味わいを身につけた念仏者が育てられてきました。どのお寺も一枚一枚のかわらや畳にも念仏者の仏法をまもる思いがこめられています。私たちのご先祖が法税に涙された歴史を本堂全体が語りかけてきます。古びていても、お粗末であっても、み仏のお慈悲を喜ばれた本堂で、子孫の私たちも心安らぐのを覚えます。
なお本堂の内陣、外陣では座布団を敷かないのが正式であることを心得ておきたいものです。法要、法話のさいは喫煙、私語もつつしみましょう。

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