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こころの法話集283

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お話283

地に根はる生命力を

春江町千歩寺・願教寺前住職 中臣徳恵

中庭のモクセイの三メートルほどの樹木が積雪に押しつぶされて、今にも枝が曲がって折れそうになりました。その姿が何としてもいたわしく早く雪がなくなればよいとみていました。ところが彼岸ごろになって春のひかりをあびるようになったら、いつのまにかもとどおりの姿になって本当にうれしく感じました。
何だろう、冬の雪の重圧に耐えられたのは、大地に深く根をはって生命力をためていたのです。どんなに美しく咲いている花でも、根がなかったらしばらくで枯れてしまいます。
今やいじめの問題が社会でやかましくその対策が講じられています。教育は学校と家庭と社会の三方面そろった教育が必要。ところが今や社会も家庭も学校も、教えは過ぎるほどです。しかし育てが不足です。
社会は教えとしての知識は過剰、マスコミは細大もらさず青少年の刺激をそそっています、しかも家庭の中には欠損家庭もあり、また親の働きにでて内を省み、子を育てることが不可能の場合が多少あります。その上に最も教育の現場の学校も教えを与え、形ばかりになるような種々のあり方、教えることばかり知れないほどあっても、青少年の育てが不足していないでしょうか。いじめられるとすぐこの尊い生命を軽んじて自殺する。これをマスコミは直ちに大きく取り上げて刺激を与えます。

お話283

要するに大地に根をはるような、どんなことにもあの樹木のように堪え忍んで立ち上がる力が幼少から養育されていない。弱々しい根なし草木のようなあわれな生命となっている青少年があわれです。
幼少からの宗教情操をしっかり心身にさせないのは、だれの罪でしょう。
合唱、敬虔(けん)、再びないこの尊い時分の生命をと叫ばなくてはおられません。皆さんいかがでしょう。

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