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こころの法話集297

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お話297

「弟子一人ももたず」

大野市伏石・常興寺住職 巌教也

親鸞聖人のお言葉を聞き書きした「歎異抄」という本の第六節に「親鸞は、弟子一人ももたずそうろう」という言葉が出てまいります。
日本の社会の仕組みは、長い伝統のためか、現在でも縦割りが主流になっています。政治の場でも派閥がものをいい、学閥・閨(けい)閥という言葉が今でも使われています。ある意味でそれは閉ざされた社会といわれるわけです。
仏教はおシャカさまという良い先生と、その先生の正しい教えと、その教えに心と手をつなぐ良い仲間の三つを、大切な宝として、仏教の長い歴史を伝えて来ました。そしてそれはすべての人間に開かれた安心と満足と連帯の社会であり、自由と平等と平和の教えでありました。

お話297

仏さまの教えにつどう世界に、不安と不満と孤独はありません。そのことを親鸞聖人は御同朋・御同行の名で私たちに呼びかけて下さいました。
「みずから仏に帰依(きえ)したてまつる。みずから法に帰依したてまつる。みずから僧に帰依したてまつる」三宝をむねとして、聖人みずから浄土真宗一門のともがらとして、自分もその門徒の一人であると宣言されたところに「弟子一人ももたず」とおおせられる、ありがたい聖人のお心をいただくのでございます。

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