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こころの法話集356

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法話356

未来成仏が大目的(達成には理在こそ大切)

鯖江市中戸口町・明厳寺住職 光山善龍

お浄土は仏の悟りの世界

仏さまといえばまずお釈迦さま、人間釈迦が仏陀となられた、仏陀とは悟りを開いたお方という意味であります。
日本で仏陀を略して仏とかき、ほとけと訓じています。うたがいなく二千五百年前に仏陀釈迦は歴史の上に存在されたお方であります。真実の法をさとった釈尊はその真実の法をいろいろな面から説かれた。無量寿経にはそれを阿弥陀仏の因果として、法蔵菩薩の本願と真実の浄土として説かれたのであります。
私たちが仏を知り浄土を知りたいと申しても、釈尊をはなれて自分が直接知ろうとするからわからなくなるのでありまして、真実の法を説かれたみ教えを通してよくそのおこころを聞けば、仏様やお浄土がわかってまいります。
ともすると現世主義を唱えて未来往生を否定する人がある。未来なんかどうでもよい、現世が大事、ところが、命に対する望みというものを考えてみると、限りある命と知りながら死にともないと無理な欲望を起こす。いろいろな欲望があるが皆無限の欲望をいだいている。現世だけで未来を考えないというけれど、そういう口の下から欲望は未来の領分へ足を入れておるということが言えるわけであります。
仏教は未来成仏という大目的を有しておることは申すまでもないことで、この未来成仏の目的を果たし遂げるについては、現在をのけては成功いたしません。お浄土は仏の悟りの世界として展開しているのです。従って十万億土の内容は、要するに迷いと悟りの次元の相違をあらわしたものと思えばよろしい。
”ここを去ること遠からず”と説かれたことも、仏凡一体のお救いにあずかれば迷悟の差異がありながら、仏の心とへだてなく通うことができるのであります。

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