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こころの法話集417

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法話417

悟りこそ絶対自由(自分の心に束縛されるな)

坂井町御油田・演仙寺住職 多田文樹

涅槃(ねはん)寂静

人はだれでも自由に生きたいと思います。束縛されることは嫌です。自分の思うように決めて、自分の思うように行動したい。
しかし、なかなかそのようにはいきません。一つには、自分の周囲からいろいろな束縛を受けます。職場、家族、地域、しきたり。その中で不合理なものは改めることもできるでしょう。
しかしもっと厄介なものは、自分の心に潜むものによって、束縛されることです。自分で自分がどうしようもできない。まるで自分の中に、他人が住んでいるような、そんな経験を持たれたことはありませんか。
無性に腹が立ったり、欲望につき動かされたり、悪いと思いながらやめられなかったり。このように心を煩わせるものが、煩悩というわけですが、煩悩のある限り、やはり自由であるとは言えない。
それでは、いつになったら本当の自由になれるかというと、それには悟りが開かれねばならない。悟りの世界、すなわち涅槃(ねはん)こそ、絶対的自由の世界と言うことができるでしょう。
ただ、注意しておかねばならないことは、自由であるということは、すべての煩わしいことから解放されて、何もしなくてもよいという意味では決してありません。
何をしても煩わしい気持ちが起こらず、働いても働いても楽としか感じない。ここに涅槃の真骨頂があると申せましょう。仏教が涅槃寂静をもって、最高の境地、最高の目的とするゆえんであります。

挿絵

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