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こころの法話集343

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法話343

信心は生活の支え(晩年に味わえる充実感)

敦賀市元町・浄蓮寺住職 龍渓玄真

いのちのふかさ

「肉体は おとろえるが
こころの眼が ひらく
人間の晩年というものは おもしろい
今日まで 生きて
いのちのふかさが 見えてきた」
これは、榎本栄一さんの「晩年」と題する詩です。
このごろは老人の寿命もだんだん長くなって、社会問題、政治問題にまでなってきています。熟年ということばも使われるようになりました。
釈尊は「頭髪白きのゆえをもって長老たるにあらず、彼のよわいは徒らに熟せるのみ。彼はむなしく老いたるものと称せられる」と説いておられます。人生はただ長さだけが尊いことではないわけです。
お互いのつきあいに幅の広さができ、そこに仏の道が加えられて、はじめてその人のいのちの深さができるのでしょう。仏の道が加えられるということは、み教えによる心のめざめ、信心の生活ということですか。
老人になっていろいろ悩む人も多くいますが「人間の晩年というものは、おもしろい」と歌うことのできた榎本さんは、いのちの深さを見ることのできた幸せな方ですね。
人間に生まれて、弥陀の本願にあうということが、どんなに大切なことか、よくよく考えさせられる詩です。

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