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こころの法話集439

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法話439

人生そのものが苦(聞法に励み悟りの境地へ)

坂井町御油田・演仙寺前住職 多田淳政

涅槃会を迎えて(三)

二月十五日はお釈迦さまのお亡くなりになった日で、涅槃会であります。涅槃とは悟りの境界のことであり、それに至ることが、仏教の究極の目的であります。
お釈迦さまは「人生は苦なり」とおおせになりました。それは、人生の中にたまたま苦があるということではなくて、人生そのものが苦の境界だということでありましょう。たまたま存在する苦ならばそれを取り除くこどが出来るでしょうが、人生そのものが苦だとしたら、それを取り除くことは不可能です。
だから私たちの人生は、すべてが思うようにならないのです。思うようにならないから、苦しんだり悩んだり、ぐちをこぼしたり腹を立てたりして罪を重ねるわけであります。これが迷いの境界でありましょう。
この迷いの境界を離れて、悟りの境地、涅槃の境地に至ることは、ただ仏さまのお力、本願力によるほかはないのです。
しかも、それは単に死後の世界のことではありません。正信偈を頂くと、「能発一念喜愛心、不断煩悩得涅槃」というお言葉があります。仏さまのご本願に目覚めて、ありがとうございますと安心し、喜びの心を抱えた迷いの私でありながら、悟りの境地に至らせていただけるというのであります。
そのためには、何よりも聞法に励んで、仏さまのお慈悲に目覚めさせて頂きたいものであります。

挿絵

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