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こころの法話集186

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お話186

心を空っぽにして…

坂井町御油田・演仙寺前住職 多田淳政

学ぶ態度

ある学生が先生のお宅へお訪ねして、いろいろ質問をしました。実は、その学生の腹の中では、自分がどれだけ勉強しているかを、先生に見せつけようという思いをもっていたのです。
じっと聞いておられた先生は、無言のまま前にある、まだお茶のいっぱい入っている茶わんに、またきゅうすからお茶を注ごうとされました。それを見て、その学生は「先生、お茶がこぼれます」と言ったら、先生は「その通り。茶わんの中にお茶がいっぱい入っていたら、もうその上は入らないね。それと同じように、きみの心の中にはものがいっぱい入っているから、たとえ私が何を言っても、聞こえないだろうな。ものを聞きたいなら、心を空っぽにしで来なさい」。
といって、追い返されたそうです。
すべて、ものを聞くには心を空にし、謙虚な態度で聞くことが大切ですね。それが学ぶ態度でありましょう。
仏法のこともその通りです。これだけ知っている。これだけ心得ている。これだけ喜ばれると、自分の心をいっぱいにしていると、仏さまのお呼び声は聞こえません。心を空っぽにして、お聴聞させてもらいましょう。

お話186

妙好人の才市さんはこう言っています。
ちょうもんは
こころえておるは
こころのあやまりで
ちょうもんなされ
なむあみだぶつ
よくよく味わわせていただきましょう。

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