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こころの法話集411

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法話411

仏様の願いこそ和(合掌で御心とのふれあい)

小浜市遠敷・西光寺住職 吉田俊逸

合掌のなかに喜びと慚愧(ざんき)あり

お達者ですか。仏教とは仏様の教えと書きます。でも私は仏にさせていただく教えとお聞かせいただいています。しかし今の私はどうでしょう。仏様になれるようなところは少しもありません。自己中心の生活を送っているのが実体です。
もし如来様が私の願いを聞き入れて下さるなら、一体私は何をお願いするでしょう。あなたは何を願いますか。お金ですか。病いのよくなることですか。悲しいですね。もし私の願いが一つでもかなうならば、それで満足するでしょうか。我の強い私です。次々と欲望の芽が噴き出してきます。
私は時々今あなたは如来様があなたに何を願っているかと尋ねられたら、何とお返事しますかと聞くのです。多くの人は黙って考えています。時には家庭の和と答えて下さる人もあります。本当にその通りです。仏様に私の願いを聞いていただくのではありません。仏様の願いを聞かせていただくことなのです。その願いこそ和であり合掌する心なのです。合掌とは仏壇の前に座って手を合わすことのみではありません。仏前ならば仏様の御心と私の心とのふれあいが合掌の世界です。そこに喜びと慚愧があるのです。
自分の掌(たなごころ)を合わすことはだれでも出きます。しかし大切なことは他の人と手を合わすことが出来るでしょうか。特に家庭の中で手を合わすこと、心を合わすことです。手を握りあうところにいつの間にか心と心とのふれあいが生まれて来るのです。
外国ではスキンシップと言いますが、仏教の世界こそこの手を合わすことが何よりの大切なことです。手を合わすことによって心が通じます。仏様との間にはお念仏が生まれて来ます。家庭では感謝です。どうぞお互いに合掌いたしましょう。

挿絵

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