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こころの法話集147

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お話147

怒りの心から脱出を

福井市田原二丁目・法円寺住職 細江乗爾

毒を吐く口

ある学者の説によると、「人間が激しい怒りを発すると、その時、その人の口からは、おびただしい毒素が出るのだそうです。なにか精密な機械のようなもので調べたのかどうかは分かりませんが、とにかく恐ろしい毒素が出ることは間違いないようです。
むさぼりや、愚かな感情が起きた時にも同じことがいえるそうですが、なかでも腹を立てた時には、その魔力ともいえる力は強いそうです。「この世は、貧(むさぼ)りの火、瞋(いか)りの火、愚かの火によって焼かれている」というお釈迦さまの言葉が胸を打ちます。
私たち人間が、幸に生きるためには、まず腹を立てないという事。これはお釈迦さまをはじめ、多くの人々によって教えられておられるところですが、なかなか実行することが出来ません。お釈迦さまが「焼かれている」といわれるのは、そういう人間の姿を見抜いた上でのお言葉でしょう。

お話147

心理学の本に、「人は恥ずかしい時には顔が赤くなったり、脈が早くなったりする。また怒る時には青くなり、心の痛みがひどくなると、脈が遅くなる。心配事が多いと下痢をしたり、食欲が減退したりする」と出ていました。私たちはこうゆうことをいつも経験していながら、そんなことからの脱出は、図らないようです。
親鸞聖人は、「人をうらんだり、腹を立てたりせずには生きられない、そのような者をこそ」といわれるのですが、それはどういうことか、その心を味わわなければ業火(ごうか)はいつまでも燃え続けることでしょう。

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