こころの法話集151
お話151
み教えがさとりの道
広島県・東本願寺布教使 野影義彦
ひかりといのち㊤
仏教とは何?子供や友達に聞かれたら、あなたはどうお答えになりますか。そんな時、もしあなたが知ったふりして「仏教はインドのお釈迦(しゃか)さまが説いた古い古い教えで、寺では檀家や門徒の先祖をまつり、人が亡くなると葬儀を行い、また亡くなった人が迷わないよう、忌日ごとにお経を読んでもらい、お盆やお彼岸にはお墓を清めて霊を慰めるんだよ。だから結婚式とか誕生祝いなどのめでたい行事はすべてお宮でやるのが常識なんだよ」と、お答えになるんでしたら、あなたの常識はとんでもない間違いです。
仏教は過去、現在、未来、つまり永遠を貫いて、あなたの迷いのもとであります無明煩悩を断ちきり、苦しみから解放される道理を説いたものですから、古いも新しいもありません。また世間のありさま、人間の生きざま、すべての仏法の因縁因果によって動いているのですから、私たちの人生に最も深いかかわりをもつものですね。
だから仏教は葬儀や法事が目的ではなく、本当の幸福(しあわせ)への道に目覚めさせていただく知恵の宗教なのです。特に浄土真宗では、世間で仕入れたいい加減な常識や、ひとりよがりな分別を捨てて、み教えを聞かせていただくことがさとりへの道だと、親鸞聖人はおっしゃっています。さあ、あなたもお寺でお話をきいてみませんか。

だから仏教は葬儀や法事が目的ではなく、本当の幸福(しあわせ)への道に目覚めさせていただく知恵の宗教なのです。特に浄土真宗では、世間で仕入れたいい加減な常識や、ひとりよがりな分別を捨てて、み教えを聞かせていただくことがさとりへの道だと、親鸞聖人はおっしゃっています。さあ、あなたもお寺でお話をきいてみませんか。