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こころの法話集209

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お話209

感謝の心がまず大切

春江町千歩寺・順教寺前住職 中臣徳恵

感動ということ

松下幸之助さんに「饅頭屋さんの感動」という一文あり、「昔商売を始めたころ、あるお年寄りから聞いて、いつも強く印象に残っている話」として書かれている。それは、ある町に上等のお菓子ばかり売る店があった。ある日、みずぼらしい身なりの男の人が饅(まん)頭を一個買いにみえた。その店のご主人が、「私が渡しましょう」と、まんじゅう一つを、小僧にさせずに、主人自らが渡して、「ありがとう存じます」と深々と頭を下げられた。
これは商売冥利(みょうり)ということで、わずかのお金を出したが、「おそらく全財産をはたいて買いに来てくださった。主人自らがお渡しするのがあたり前」と言ったということだ。これに感動し、これぞ人生における行き方であると、松下さんは結ばれています。

お話209

まことに同感至極、何ごとも感動なくしての人生は値打ちがない。庭にはえている小草に花が咲いている、空飛ぶ鳥が歌っている。この自然のすがたに感動して詩を作り、俳句が生まれる。劇をみていても、もし感動するところがなかったら、味気ないことでしょう。人と人との対話の中にも、日常の生活の中に感動なくして、いたずらに理知だけに終始したらどうでしょう。感動には感謝の心がそなわり、自ら豊かな人生となるに違いありません。

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