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こころの法話集240

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お話240

五悪絶ち切れぬ凡夫

清水町島寺・浄福寺住職 藤井信哲

人間の悪の根源は煩悩であり、凡夫にはそれを絶ちきることはできないわけですが、それかといって皆が悪いことをするにまかせていては社会が成りたたず、まさにこの世が地獄となります。それでなくても交通地獄、受験地獄など一部では深刻な社会となっています。
お釈迦さまは無量寿経下巻で五つの悪を具体的にお示しになり、その反対のこと-つまり五つの善を行うべきことを教えておいでですが、お釈迦さまが世を去り後世になるとまた悪を行う者が多くなると予言しておいでです。
五つの悪とは人の五常の倫理の仁、義、礼、智、信に反することや、五戒の-生あるものを殺さないこと-盗みをしないこと-よこしまな淫(いん)行をしないこと-うそをいわないこと-酒をのまないこと-などに反し、これを行うことも考えられます。
この具体的な内容はお経に詳しくでていますが、現在新聞やテレビにでている悪いことをした人たちのすべての行いのようなことであります。もっとも蚊を殺してもノミを殺しても、アリをふみつぶしても-と考えるとき、私は意識せずにどれだけの生命を奪っていることでありましょうか。

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「やれ打つな縄が手をする足をする」一茶の俳句では、ハエがとまった姿を合掌とみていますが、わがいのちが失われるときはわらにもすがりたい思いであり、迷信に迷うのはかなしくも弱い人間の心です。生きていくために犯さざるを得ない罪をさんげし、仏のお救いをいただくことのみが、私のいくべき道なのであります。

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