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こころの法話集319

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お話319

鯖江市長泉寺町・中道院住職 西村智海

人相は慈悲の心映す

米国大統領・リンカーンの親しい友人が、Aという男に、この男よく間に合う男だから使ってほしいとという紹介状を持たせて、紹介しました。しかし、リンカ」ンはこのAに面接しましたが、採用いたしませんでした。
後日、その友人がリンカーンに面会しました折「なぜAを採用してくれなかったのか、どこが気に入らなかったのか」と尋ねますと、リンカーンは「彼の人相が気に入らなかったから、採用しなかった」と答えました。
友人は「人相は親が生んでくれたもので、彼の責任にあらず」と申しますと、リンカーンが申しますのに「人間は精神の修養によって人相は変わるものだ。四十歳を過ぎたら、自分の顔に責任を持つべきだ」と言われたということです。
心が優しいと顔の相もおとなしくなるものです。雑宝蔵経の無財の七施を説かれる中に、和顔悦色施を説かれ、心の中いつも慈悲心をと説かれています。いつもにこにこ顔で笑みを忘れず人に接しますと、相手の人も和やかな心になりまして、よろこばしい生活を送ることができます。
天台宗宗祖・伝教大師は「好事を他に与へ、悪事を己に向へ、自らを忘れて他を利するは慈悲の極みなり」と申されております。私たちは他の人、他の社会を批判することが多く、自己を省み、自分の心を見ることを怠っているのではないでしょうか。
自己の心がいかに三毒煩悩におおわれているかということを忘れていないでしょうか。このような己なればこそ、弥陀の正客であるとうぬぼれていないでしょうか。

唱名すれば必ず往生

お話319

小樽市の専名寺住職・岩崎真慧師は、五十一歳でがんで遷化される時、高校二年の長男・貴長君と中学二年の次男・能成君に「兄弟仲よく暮らせ、またありがとうという感謝の言葉を忘れるな」と二つの言葉を残してゆかれました。
能成君が病院へ見舞いに来て余り泣くので、真慧師は「能成余り泣くな。お父さんは死ぬのではない。能成の心の中へ入って行くのだ。余り泣くと入られないではないか」とさとされました。
しこうして遷化二日前に退院され、お内陣で三十分程唱名念佛され、阿弥陀様最後のおつとめされて、病院に入られて遷化されたということです。誠に信心獲得の大往生というべきです。
一遍上人の語録に「名号は信ずるも信ぜざるも、唱ふれば必ず往生す」とあります。われわれは一心に唱名に励みましょう、そしてみ佛様にお任せした心で励みましょう。

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