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こころの法話集444

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お話444

迷い続ける人生示す

福井市田原二丁目・法円寺住職 細江乗爾

小さくなった体とは

仏法の言葉の中に「時代を経てくると、人間のからだが、だんだん小さくなる」と出ている所があります。また「生命も短くなり、社会状況も悪くなる」とも示されています。これは一体どういうことでしょうか。何を意味しているのでしょうか。
姿、形の上から見れば時代が進むにつれて、私たち人間の体は大きくなり、寿命も昔よりは延びています。社会の環境も良くなっているようであります。仏法は、間違った事を言っているのでしょうか。しかし、そっと辺りを見回しながら考えてみましょう。
毎日の生活の中で、ぐるりの人たちに気を使い、家族の中でさえ、おおらかさがなくなってはいませんか。核家族が増え、子供は遊ばなくなり、夫婦は収入のみに心を奪われ、安らぎも、落ちつきもない、また、心のゆとりも、ぬくもりもない、それこそ、ないないづくしのむなしい、寂しい生きざまが、そこに見られるのではないでしょうか。
心の帰るべき所もなく、よるべき場も持たず、迷い続ける人生の姿を、仏法は指し示していて下さるのです。永遠に変わらない落ちつきと安らぎを与えて下さる世界に眼を向け、心を通わせるべきでしょう。
「有情ようやく身小なり」。人生の一面を、この言葉から味わいましょう。

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