こころの法話集122
お話122
仏様に生まれ変わる
鯖江市戸口町・乗誓寺住職 鎌数静雄
往生
よく世間の人が、何か困った時に「往生した」などと申しますが、全くの誤りであります。「往生」とは、阿弥陀如来のみ国である浄土へ生まれて、仏様になる事をいうのであります。
この意味を知るためには、まず「因縁果」の道理に目覚めなけばなりません。あらゆるものは、すべて因縁によって変化していくのです。また、因縁という事ば果をともなって相続して、いつまでも続いていくことを忘れてはなりません。
みんなかわいい赤ちゃんの時がありましたのに、今はどうでしょう。あまりの変化に驚くより外はありません。これから先もどんどん変化相続していく事でしょう。すべて因縁果の道理です。やがて、人の世の因縁が尽きる時がまいりますと、次の生へと因縁相続していくのです。こうした自然の法則によって往生が実現するのであります。

すなわち、阿弥陀如来から仏因をいただいた者は、やがて死するという縁がまいりますと、この世から浄土へと因縁果が相続し、仏果があらわれて、凡夫が死すると同時に、仏様に生まれ変わるという結果が生じるのであります。これを「往生」というのです。もしも仏因をいただかなかったら、迷いの因縁によって再び迷いの世界にさ迷ってゆくのです。