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こころの法話集284

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お話284

涅槃会と浄土真宗

春江町千歩寺・願教寺前住職 中臣徳恵

お釈迦さまがおかくれになった日を、涅槃会(ねはんえ)と申して、仏教徒はことに大切にいたします。涅槃とは、煩悩がなくなり、仏と成ることで、インドの梵語(ぼんご)では、ニルバーナといいます。今年は三月十四日が、旧暦の二月十五日、涅槃会でした。
インドの「クシナガラ」で終わりをとげられた。お釈迦さまは、多くのお弟子たちに「仏法を灯明(とうみょう)とした自分を灯明とせよ、他にたよってはならぬ」と、きびしく教えをのこされました。
わが親鸞聖人も「釈迦」ということばで、七十三ケ所もその著述の中に讃嘆(さんたん)せられておられるのに、浄土真宗ではなず。お釈迦さまのおすがたを、おかざりせぬのでしょう。
それは二尊一致(にそんいっち)といって、阿弥陀仏と釈尊(しゃくそん)を一つにして拝むのであります。御和讃(ごわさん)に「久遠実成(くおんじつじょう)阿弥陀仏、五濁(じょく)の凡愚をあわれみて、釈迦牟尼仏(むにぶつ)としめしてぞ、伽耶城(がや
じょう)には、応現(おうげん)する」とあるごとく、阿弥陀如来がこのあわれな凡夫で罪深い私共をお救いになるため、インドのルンビニのガヤ城にお生れくだされたのであるとの意味で、お寺では阿弥陀さまに二ふくの御仏飯(おぶっぱん)をおそなえするとのことです。

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私の寺でも、この涅槃会のころからお彼岸の間、縦が三メートル、横が二メートルの菱川師福(ひしかわもろふく)の描かれた立派な涅槃画幅をおかけして、お釈迦さまが教えてくださった、仏法をいただいた、この天にも地にもひとりの自分をたよりにして、生かされましょうと話し合っております。

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