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こころの法話集287

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お話287

中庸の心構え大切に

春江町千歩寺・願教寺前住職 中臣徳恵

中庸(ちゅうよう)は、人生生活の大切なあり方であります。「中」という字の真ん中の「|(まっすぐな線)」は、強風にも倒れないという意味があり、またまっすぐなということであります。「庸」は普通の人、かたよらないという意味。「中庸」とはほどほど、ものごとに対する態度が中正で、行き過ぎもなく、不足もないことであります。
中国の思想にも「中庸」という有名な聖典があり、仏教では「中道」を尊び、相通ずる教えであります。卑近な例を申せば、何ごとも欲望がなくてはならぬが、食事でも、食べすぎてはならぬが、食べられないと生きられない。言葉でも、言い過ぎては失敗するが、言い足らぬと心は通じない。

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また国家では、中産階級でその国を維持していると申してよい。いかに上層の偉い人がおっても、それだけでは世の中は成り立たない。政府をする人だけでは到底その国は栄えない。お気の毒な下積みの方々だけではどうにもならぬ、その国の繁栄は中間の階層の人々によって、国家は前進するのである。分かり切っているが、この中間層の人々の力の集結によらねばならぬのであります。
「過ぎたるはなお及ばざるがごとし」との言葉のある通り、何ごともこの「中庸」が大切。生活において、この「中庸」を守ることは、ある意味においてむつかしいことでもあり、欠かしてならぬ心構えであります。

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