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こころの法話集298

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お話298

堂々生きる人生の道

大野市伏石・常興寺住職 巌教也

親鸞聖人のお言葉を聞き書きした「歎異抄」という本の第七節に「無碍(むげ)の一道」という言葉が出てまいります。
現代の言葉に翻訳すると「絶対自由の道」といってもよいでしょう。その自由とは文字通り他によらず、自らの責任によるということです。さらに自由自在と熟語すると意味がよりいっそう明らかになります。
おシャカさまはその最後の説法において「真理によれ、真理をともしびとせよ。自らによれ、自らをともしびとせよ」と教えられたそのままが、親鸞聖人の「無碍の一道」という言葉の意味と内容でありました。

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そこで私たちは日本語の「信頼する」と「依頼する」という言葉の違いをはっきりしておかねばなりません。そしてもう一つ、自然現象や霊魂を妄想することから生まれる恐怖と不安からの解放と脱出の道を、仏教は解脱(げだつ)という言葉で教えます。だからこそ親鸞聖人は「念仏申す人は、なにものにもさえぎられぬ絶対自由の道である」(意訳)と申されました。
ここに私たち人間は、自らの責任による独立者として大地にしっかりと足をふみしめ、安心と満足と連帯をもって、人生の最後のよりどころである仏さまのさとりの世界の涅槃(ねはん)の方向にむかって、堂々と生きぬく人生の道を歩ませていただくのであります。

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